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指の話

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ラテン語で指を digitus といいます。英単語 digital などの語源です。

さきほど digitus をラテン語辞書にエントリーしました。その際、親指から小指までの呼び方も記しておきました。

指をめぐる表現には様々な意味が込められています。

「古典ラテン語辞典」(大学書林)の記述を参考にいくつか紹介しましょう。

pollice verso 親指をのばして下に向ける(負けた剣闘士が殺されるのに賛成するしぐさ)
(※pollex の奪格が pollice です。pollex は親指の意味です)。

人差し指 digitus index と言うのはわかるとして、salutaris (救いの)と形容する表現もあります。なぜでしょうか?

「見物人が負けた剣闘士に好意を示すとき、人差し指を高くあげた」~古典ラテン語辞典

次に中指。

digitus infamis (恥ずべき指)といいます。

「卑猥なしぐさに用いられるので」と「古典ラテン語辞典」。

英語表現でも中指を立てるのは侮辱を意味します。

薬指は文字通り、medicinalis(医学の、治療の)と形容されます。なぜ治療と関連付けられるのか?

これはよくわかりません。

最後に「小指」は「もっとも小さい指」と呼ばれます。何の変哲もありません^^

parvus (小さい)の最上級 minimus (最小の)で形容されますので、digitus minimus となります。

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Written by taro

7月 4th, 2010 at 10:30 am

Posted in 語彙

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3 Responses to '指の話'

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  1. 薬指の語源ということで、ネットで検索すると日本語の薬指の説明はいろいろ出てきます。私がおもしろいと思うのは、ラテン語の表現として「薬指」(直訳だと治療の指」というのが出てくる点です。古典ラテン語辞典の medicus の項目には、digitus medicus (薬指)とあり、ここでのmedicus は「病気をなおす効力(薬効の)ある」と説明されています。

    Taro Yamashita

    4 7月 10 at 10:49 AM

  2. Taro Yamashita

    4 7月 10 at 10:53 AM

  3. ツイッターで「解剖学のラテン語では、親指は pollex, pollicis, m. 、小指は digitus minimus と呼んで、他は digitus II とか書いています」とコメントをいただいたのですが、Ⅱはセクンドゥスと読みます。手指を digitus manus と表記するようです。manus は主格か、それとも属格か。後者であれば、「手の指」のことになります。属格は英語で言う所有格のことです。manus の単数属格の綴りは manus ですが、発音は -us の部分が長くなり、「マヌース」となります。

    Taro Yamashita

    5 7月 10 at 6:43 PM

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