ラテン語wiki


不定法

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例を見ましょう。

Amare humanum est.(アマーレ・フーマーヌム・エスト)

amo は「私は愛する」という意味ですが、その不定法が amare (正確には不定法・能動相・現在)です。

辞書の見出しが amo の場合、その右横に注意してください。-are と書いてあるはずです。つまり、amo, -are となっています。この -are とは amare のことなのです。見出しの右隣は「不定法」と覚えて置いて損はありません。

さて、例文に戻ります。不定法は「・・・すること」と訳せます。amare なら「愛すること」です。

次に、humanum にうつります。これはhumanus, -a, -um (人間的な)と辞書に載っている単語です。第一・第二変化形容詞と呼ばれます。humanum の性・数・は何でしょう?

活用表をみると、いくつか候補が見つかります。ここで、重要なヒントをかきます。

不定法の性は中性、数は単数、主格対格(英語の目的)」ということです。

さて、例文はどうでしょう?est が使われています。英語の is と同じだとイメージしてさしつかえないです。

簡単にいえば、A is B の構文です。語順が違うって?昨日のエントリーを再読してください(笑)。

ラテン語はAB est (英語ならAB is )の語順で、AはBである、と訳せるのです。

ということで、amare は(←主格とみなす)humanum である、という訳の輪郭ができました(ということにします)。

ここで質問です。なぜ humanum の語尾なのでしょう?

ラテン語に「同」という概念があります。

AはBである、といいたいとき、イコール関係であるAとBは「同になる」わけです(性・数・が等しくなる)。

最初に不定法は「中性」といいました。ということは、主語に当たるA(すなわち amare )とその補語にあたるB(すなわち humanum )は同じとなります。

つまり、上の例では humanum は「中性・単数・主格」だとわかります。

第一・第二変化形容詞活用一覧表をもう一度みてください。

humanus, -a, -um のうち、中性・単数・主格の所をよく見ます。すると、humanum と書かれているではありませんか(大げさ?)。

もういちど、Amare humanum est. をじっくり見つめます。「ああ、うまい具合に単語同士が連携を持っているなあ」と感じられると思います。

おっと、うっかりしていました。訳ですね。「愛することは人間的なことである」となります。

類例として、Errare humanum est. をあげておきます。

Last-modified: 2009-06-13 (土) 08:24:28 (451d)