直説法・能動相・未来
_ 未来・直説法・能動相の活用
| amō | moneō | agō | audiō | |
| 単数1 | amābō | monēbō | agam | audiam |
| 単数2 | amābis | monēbis | agēs | audiēs |
| 単数3 | amābit | monēbit | aget | audiet |
| 複数1 | amābimus | monēbimus | agēmus | audiēmus |
| 複数2 | amābitis | monēbitis | agētis | audiētis |
| 複数3 | amābunt | monēbunt | agent | audient |
- 例によって縦一列にスラスラ読めるようにします。
- 何も見ずに上から下まで口に出して言えますか。
- 何も見ずに上から下まで正確に書けますか。
- これができたら、例以外の動詞を使って(第1~第4いずれも)同じことを試みます。
- 例として、spērō (希望をもつ)の活用を言ってください。次に紙に書いて下さい。
- このとき、まず、この動詞は第何変化動詞なのか?と疑問に思うでしょう。それが重要な第一歩です。わかればよし。わからなければ辞書で調べます。
- 調べてみると、見出しの右隣に āre と書いてあります。つまり、第1変化動詞とわかります。(←このことが不明な人は、第1変化動詞を復習すること)。
- それがわかれば後は簡単。上の表の左端にある第1変化動詞の活用を参考にして同じ語尾変化になるよう発音してみます。
- こうなるはずです。「スペーラーボー・スペーラービス・スペーラービト・スペーラービムス・スペーラービティス・スペーラーブント」です(太字にアクセント)。
_ 未来の時制について
- 能動・受動を問わず、直説法しかありません。接続法はありません。
_ 未来・直説法・能動相のつくりかた
- 動詞の語尾が変化します。
- 英語のように助動詞(ラテン語に助動詞はありません)と組み合わせたりはしません。
- 第1・第2変化動詞
- 現在幹に -bō, -bis, -bit, -bimus, -bitis, -bunt を加えます。
- b- 以下は、第3変化の現在と同じ語尾になります。
- 現在幹に -bō, -bis, -bit, -bimus, -bitis, -bunt を加えます。
- 第3・第4変化動詞
- 現在幹に am, ēs, et, ēmus, ētis, ent を加えます。
- ただし、第3変化では、幹末母音 e が落ちます。
- 第4変化では、幹末母音 ī が短くなります。
- 第3Bについて
- capiō (3B)の変化は、第4変化とまったく同じです。
- 変化は、capiam, capiēs, capiet, capiēmus, capiētis, capient となります。
_ 不規則変化動詞の未来形
- sum の未来
- erō, eris, erit, erimus, eritis, erunt
- 例文:Tū fuī ego eris.
- erō, eris, erit, erimus, eritis, erunt
- possum の未来
- poterō, poteris, poterit, poterimus, poteritis, poterunt
- dō の未来
- dabō, dabis, dabit, dabimus, dabitis, dabunt
- eō の未来
- ībō, ībis, ībit, ībimus, ībitis, ībunt
- ferō の未来
- feram, ferēs, feret, ferēmus, ferētis, ferent
_ 未来・直説法・能動相の例文
それぞれ未来形を含んでいます。どのような意味になるでしょうか。
- Dabit deus hīs quoque fīnem.
- dabit は dō(与える)の未来。
- 神はこれらにも終わりを与えるでしょう。
- Forsan et haec ōlim meminisse iuvābit.
- iuvābit は iuvō(喜ばせる)の未来。
- おそらくこれらを思い出し喜べるときがくるだろう。
- Sine justitiā nihil valēbit prūdentia.
- valēbit は valeō(力を持つ)の未来。
- 正義なしに思慮が力を持つことはないだろう。
- Mediō tūtissimus ībis.
- ībis は eō (行く)の未来。
- Nātūrā duce nunquam aberrābimus.
- aberrābimus は aberrō (誤る)の未来。
- Nunquam perīculum sine perīculō vincēmus.
- vincēmus は vincō(勝利する)の未来。
- Omnis feret omnia tellus.
- feret は ferō(生む)の未来。
- Petite et accipiētis, pulsāte et aperiētur vōbīs.
- accipiētis は accipiō (受け取る)の未来。
- Piōs et probōs praemium vītae aeternae exspectābit.
- expectābit は exspectō (待ち受ける)の未来。
- Tū fuī, ego eris.
- eris は sum の未来。
- Veritās liberābit vōs.
- liberābit は liberō(自由にする)の未来。
_ 例文詳解
- Fāta viam invenient. 運命は道を見出すだろう。(Aen.10)
- 「ファータ・ウィアム・インウェニエント」と読みます。
- fāta は「運命」を意味する第2変化中性名詞の複数主格です。
- viam は「道」を意味する第1変化女性名詞の単数対格です。
- invenient は「見つける、発見する」を意味する第4変化動詞 inveniō の直説法・能動相・未来、3人称・複数です。
- 「運命は道を見出すだろう」と訳せます。
- 人間がどう抵抗しても、運命はすでに定まっていて、人間の思いを聞き届けることなく、自らの道を進むのみ、というニュアンスです。ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる言葉で、原文ではユッピテルの言葉として示されています。
- Animō imperābit sapiēns, stultus serviet.
- 「アニモー・インペラービト・サピエーンス・ストゥルトゥス・セルウィエト」と読みます。
- animo は「精神、心」を意味する第2変化名詞 animus の単数・与格です。
- imperabit は「命令する、支配する」を意味する第一変化動詞 impero の直説法・能動相・未来、三人称単数です。目的語に与格を取ります。
- sapiens は「智恵ある者、賢者」を意味する第三変化名詞、単数・主格です。
- stultus は「愚かな者、愚者」を意味する第二変化名詞、単数・主格です。
- serviet は「隷属する、仕える、従う」を意味する第四変化動詞、servio の直説法・能動相・未来、三人称単数です。目的語に与格を取ります。この文では animo です。
- 「賢者は心を支配し、愚者は心に隷属する」と訳せます。
- プブリリウス・シュルスの言葉です。
Link: 第二変化名詞(21d)
第一変化動詞(21d)
sum(30d)
辞書(39d)
発音(49d)
名詞(78d)
第三変化名詞(428d)
対格(428d)
接続法(428d)
主格(428d)
目次(432d)
キケロー(432d)
アクセント(432d)
不規則変化動詞(434d)
与格(437d)
第四変化動詞(438d)
活用(440d)
未来の活用(449d)
Last-modified: 2009-06-30 (火) 00:09:22 (434d)