第一・第二変化形容詞
_ 第1・第2変化形容詞
_ 形容詞の学習
- ラテン語学習においてとても大切です。例文に形容詞が含まれるだけで、文の彩りが一気にアップします。
- 第1変化形容詞というのは、第1変化名詞の活用と同じです。
- 第2変化形容詞というのは、第2変化名詞の活用と同じです。
- では、ここでクエスチョン。第1・第2変化形容詞には、合計何パターンの変化があるでしょうか。
- じつは3つです。というのは、第2変化名詞を学ぶとわかりますが、第2変化名詞は -us で終わる男性名詞と-um で終わる中性名詞の二種類があるため、合計すると3パターンの変化があるからです。
_ 活用
| 格・性 | 男性 | 女性 | 中性 |
| 単数主格 | bonus | bona | bonum |
| 呼格 | bone | bona | bonum |
| 属格 | bonī | bonae | bonī |
| 与格 | bonō | bonae | bonō |
| 対格 | bonum | bonam | bonum |
| 奪格 | bonō | bona | bonō |
| 複数主・呼格 | bonī | bonae | bona |
| 属格 | bonōrum | bonārum | bonōrum |
| 与格 | bonīs | bonīs | bonīs |
| 対格 | bonōs | bonās | bona |
| 奪格 | bonīs | bonīs | bonīs |
- 活用の語尾変化に注意します。
- 左端は、第2変化の男性名詞(amicus など)と同じ語尾をしていますね。
- 真ん中の女性変化は、第1変化の女性名詞(stella 星)と同じです。
- 右端の中性変化は?
- 第2変化の中性名詞と同じ。例としては?
- verbum (言葉)の変化と同じですね。
- 第2変化の中性名詞と同じ。例としては?
- 形容詞の勉強をすれば、名詞の活用の復習ができますね。
_ 形容詞の用法
- Pax Romana
- パークス・ローマーナと読みます。ローマの平和と訳されます。ここでクエスチョン。Pax は平和という意味ですが、性は何でしょう?
- 見出しの意味は、Romanus, Romana, Romanum ということです。左から順に、男性、女性、中性変化の単数主格です。形容詞の常、修飾する相手の名詞の性には3通りありますから、形容詞側としてもこのように3通りの活用を用意するのです。
- 同様に、ars longa (技術は長い)における ars も女性名だとわかります。
- ラテン語は語順が自由だと言われます。名詞と対応する形容詞が少し離ればなれになっているケースもよくあります。その場合でも、上で述べた原則を知っておくと、どの名詞とどの形容詞の間に対応関係(修飾・被修飾)があるのか、識別できます。
_ 形容詞の名詞的用法
- 形容詞はそのまま名詞として用いられるケースが少なくありません。ただし、ラテン語には冠詞がないので、この点にとまどいを感じるケースが生じます。
- 例をいくつか挙げましょう。
- Rōmānī ローマ人
- bona 財産
- bonum 善
- Bonī amant bonum.(善人は善を愛する。)
- bonī 立派な人々(保守派の人々)
- asperum 困難
- Per aspera ad astra.(困難を通じて栄光へ。)
_ 形容詞の副詞的用法
- この用法は、初歩から中級にかけて、避けては通れないお話です
- 逆に言えば、最初の内はパスしても大丈夫です。
- 主語を修飾する形容詞を副詞的に訳す方が自然な場合があります。
- Primus venit. 彼は最初に来た。
- primus は「最初の」という意味の形容詞(第1・第2変化形容詞、男性・単数・主格)です。男性・単数故、日本語にする採、「彼は」としています。
- 女性の場合だと、Prima venit. とします。
- 問題は、なぜプリームスを形容詞なのに副詞のように訳すのか?です。
- そのほうが自然な日本語になるから、です。
- では、直訳は?多少不自然でも、文法に照らして正確に訳したい・・・という方はいらっしゃると思います。(実際、大学の演習では平気で直訳で通しましたし、そのように指導も受けました)。
- Primus venit. は「彼は、最初の者として、やってきた」くらいでしょうか。
- これが妙なので、彼は最初に来た、彼は一番に来た、と意訳するわけです。
- では、次の例文。やや発展的です。
- Dum fata sinunt vīvite laetī. 運命が許す間喜々として生きよ。
_ 第1・第2変化形容詞の例
- celsus, -a, -um そびえる
- saevus, -a, -um 荒々しい
- stultus, -a, -um 愚かな (stulti は「愚かな者たち」の意)
_ 例文の詳解
- Bonī amant bonum.
- Semper avārus eget. (常に貪欲な者は欠乏する。)
- Piōs et probōs praemium vītae aeternae exspectābit.
- Quandōque bonus dormītat Homērus.
- Quī parcit malīs, nocet bonīs.
- Vīnum novum in utrēs novōs mittendum est.
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Last-modified: 2009-06-30 (火) 23:04:49 (437d)