ラテン語wiki


第三変化名詞

教科書の第13課(54ページ~)に第三変化名詞の解説が載っています。

_ はじめに

たいていの教科書では i 幹名詞と子音幹名詞の違いについて詳述し、複数種類の活用一覧表を載せています。

「自称初心者」にとって怖じ気づく場面ですね。

細かいことはいずれわかります。

まずはおおまかな活用のイメージをつかむこと、細かい差異は初めのうちは目をつぶること、が大事です。

勉強が頓挫しないこと!

このことに勝るものはないはずです。

_ 覚えること

あれこれ考えるよりも、まずは次の三つの活用変化を丸暗記しましょう。話はそれからです。

homo(人間), genus(種類), ignis(火)。すべての形については、本サイトに変化表を掲載してます。

http://www.kitashirakawa.jp/taro/henka2.html

_ 確認テスト

第三変化名詞(homo, genus, ignis のみに絞ってある)の確認テストに挑戦しましょう。

http://aeneis.net/quiz/quiz.cgi?d=noun2&m=1

名詞

_ 第3変化名詞

_ 概観

  • ラテン語学習でつまづきやすい箇所の一つです。
  • 単数・主格(=辞書の見出し)以外の形から単数・主格を言いあたることが難しいためです。必要なのは暗記、言い換えればラテン語に接する経験です。
  • 第1変化名詞?第2変化名詞?なら単数・主格の語尾は一定ですが、第3変化名詞は語尾がさまざまな形をとります。

_ 子音幹名詞

  • homō「人間」(ホモー)(男性名詞)の変化
単数複数
主・呼格homōhominēs
属格hominishominum
与格hominīhominibus
対格hominemhominēs
奪格hominehominibus

_ i 幹名詞

_ 第3変化名詞の特徴

  • 単数主格について、さまざまの語尾がみられます。
  • ラテン語名詞の語尾について復習すると、第1変化名詞?の場合は-a、第2変化名詞?は -us か -um で終わります。
  • ところが、第3変化名詞の場合、&latin(le_x)(f.)「法」、genus(n.)「性」、ignis(m.)「火」といった具合に、さまざまな語尾が見られます。
  • また、性の点でも、第1変化名詞?は女性、第2変化名詞?は男性(語尾が-us)か中性(語尾が-um)といった特色がありますが、第3変化名詞はすべての性がまんべんなく現れるのが特徴です。
  • ちなみに第4変化名詞?は男性と中性、第5変化名詞?は女性が主です。

_ 例文

  • Homō hominī lupus. 人間は人間にとってオオカミ。
  • Mors certa, hōra incerta. 死は確実、その時は不確実。
  • Omnia vincit Amor. 愛はすべてに打ち勝つ。
  • Probitās laudātur et alget. 正直は賞賛され、凍える。
  • Varietās dēlectat. 多様性は喜ばせる。
  • Veritās liberābit vōs. 真理は汝らを自由にするだろう。
  • Virtūs laudāta crescit. 徳は賞賛されて成長する。

_ 第3変化名詞の例文詳解

  • Cūratiō vulneris gravior vulnere saepe fuit.
    • 「クーラーティオー・ウルネリス・グラウィオル・ウルネレ・サエペ・フイット」と読みます。
    • curatio(第1変化名詞単数主格→「治療は」)vulneris(第3変化名詞単数属格(isで終わる点に注意。vulnus,-neris→「傷の」)
    • gravior=第3変化形容詞gravisの比較級単数主格の形→「より重い、甚だしい」。主語のcuratioと対応しています。
    • vulnere(第3変化名詞vulnusの単数奪格の形。比較の構文で「~よりも」に当たる形は普通奪格にする。)
    • fuit→不規則変化動詞sumの単数3人称完了の形。ふつう「~だった」と訳しますが、格言で用いられる場合、時制は現在とみなすことがあります。
    • 「傷の治療は、しばしば傷そのものより大きな痛みをともなう。」
  • Nēmō ante mortem beātus.
    • 「ネーモー・アンテ・モルテム・ベアートゥス」と読みます。
    • nemo=nobody、動詞est(sumの変化、現在3人称単数)が省略されています。
    • ante は対格をとる前置詞で、「~の前に」という意味を作ります。
    • mors,-tis(第3変化名詞)→mortem(単数対格
    • beatusは「幸福な」という意味の第1・第2変化形容詞です。第2変化名詞amicusの変化と同じく、この文では男性変化として扱われています(男性・単数・主格)。
    • 「だれも死ぬまでは幸福ではない。」 という意味です。
  • Varietās dēlectat.
    • 「ウァリエタース・デーレクタト」と読みます。
    • varietas は「多様性」を意味する第3変化名詞・単数・主格、delectat は、「喜ばせる」を表す第1変化動詞 delecto の単数3人称現在です。
    • 全体で、「多様性は喜ばせる」という訳になります。いろいろあるから面白いという意味で理解できます。
    • キケローの言葉です。

_ 練習問題

  • 羅文和訳
Last-modified: 2009-07-05 (日) 16:49:07 (428d)